叡智と探求の白メガネ

気まぐれで読んだ本・プレイしたゲーム・見たアニメなどの感想を呟いていく予定です。

「14歳とイラストレーター 5」の感想

*この記事にはネタバレが含まれています。

 

 こんにちはこんばんは。 本を読むのってなんだかんだ時間もかかりますし、意外と労力も要しますよね。だから家に帰ってきても積んである本を読まずにPS4の電源を入れるのは仕方がないのです(華麗な言い訳) ちなみに最近プレイしているゲームは「ディシディアファイナルファンタジーNT」です。前作、前々作及びアーケード稼働初期からプレイしており、すっかりハマっていたりします。そんな中、最近新たなアップデートでFF6よりロックが参戦しましたがそれはどうでもいい。悲しいかな、僕のメインキャラであるセフィロス(言うてもまだクリスタルE)が「謎の」「理不尽な」下方修正を食らいました。・゚・(ノε`)・゚・。 こやつの全盛期は実装当時。俺らに失われた2メートルと密着で避けられない八刀を返してくれ… 代わりに天使の発生返すから()

 

 さて、今回は久々のライトノベルでもある「14歳とイラストレーター」の最新5巻です。本作は、企画をイラストレーターが担当し、著者は別の人物であるという珍しいスタイルをとっています。自分がこの作品を買い始めたのも、企画・イラストの溝口ケージ先生を昔から追っていたからで、著者のむらさき先生は本作を読むまで知りませんでした。普通小説のイラストと言えば、イラストレーターが原稿を読んで作り上げます。しかし14歳はその独特な成り立ちから、作者が想像した通りのイラストが描かれているのでしょう。たぶん。ところで表紙のマリィに+114514ポイント。先に言っておきますが、この作品で一番好きなのはマリィです!年齢不詳で幼く見える彼女ですが、グラデーションのかかったワンピースがよく似合っています。KGニキの作るキャラの服装は、僕の好みをビシビシ突いてくるのでつらいいぞもっとやれ。

  まず読んで思ったのが、「俺も八丈島行きてえw」でした。異世界全盛のこのご時世にはあるまじき、現実の観光地をつまびらかに描写するその姿勢にオイラびっくり。どうも作家という人物は舞台を魅力的に描写することに長けているようですが、まんまとやられました。僕自身、あまり八丈島については詳しくないため、未知のモノに憧れているだけかもしれませんが… 夏にでも友達誘ってみようかしらん。

 この作品は、ストーリーのテンポが良いのも特徴だと思っています。1巻ごとに山場があり、かつ次の巻へと向けた大まかな道筋も示されているというハイスピードっぷり。話の大筋がある程度決まっている、あるいは終着点まで見据えているのでしょうか。なんにせよ、刊行ペースが安定しているのも読者側からすれば嬉しいものです。見ているか、渡航!俺ガイルの新刊はまだなのか!

 内容に入りますか。今巻では乃ノ香ちゃんがイラストレーターを目指すこともあり、随所にその伏線が込められてましたね。なんならちょっと前の巻からありましたが、ついに回収された、と言ったところでしょうか。様々な人物にイラストレーターを志した理由を尋ねたり、働いてる様子を見学するなど。最初はユウトの家に通いつつ、お世話をするだけだったのが随分と触発されたのがうかがえます。彼女と言えば、自分はコスプレの類は一切しないので想像でしかないと前置きした上で、そういった行為は何かしらの承認欲求に基づくものだったりするんですかね。小・中学校の出し物などで人前に立つことに快楽を覚えただとか、逆に他人の晴れ舞台に感激しただとかのポジティブなものだったり。実は内向的な過去がありそれを払拭するためだとか、抑圧されたストレスの発散方法だとかのネガティブなものだったり。流石に創作物の見すぎですかね。僕の場合は登場人物に憧れることはあっても、どこかで現実と分けて考えてしまうところがあるので、コスプレには興味がわかないですね。ちなみに他人のコスプレ姿も興味なかったりします。コミケでも例のゾーンは華麗にスルーじゃ。

 変に話もそれたので、いつも通りのくだらないことでも書きますか。「第一回!サービスシーンについて熱く語ろうの会!」開幕!ドンシャラピー!

  1. 本編エピソード3、山の上の牧場を訪れたシーン。何がとは言いませんが牛さんにオマージュされた乃ノ香ちゃんのソレがグゥレイトォ。
  2. エピソード5、マリィが深夜にユウトの部屋を訪ねたシーン。幼い体形にゆるい服装は古代から受け継がれている神秘、無邪気(いや実は計算された行動なのかもしれない…)な彼女と奇跡を生み出した神(作者)に最大限の感謝を。( ー人ー)|||~~~ シューワッセーキマリー こういった心情を読み取りづらいキャラに惹かれるわけですよ。
  3. エピソード6、ナスさんと(ハラミもいるよ)ドキドキプールで密着!?のシーン。どうして男性って焦ると妙なことを口走ってしまうのでしょうか。扉絵にもあるナスさんの描写でご飯3杯はいけますね!ビート版のシーンも、その後の詳しい心理描写が無いもののそこは脳内補完で。
  4. エピソード7、混 浴 露 天 温 泉 !マリィは百歩譲って分かるとして、まさか乃ノ香ちゃんもあそこまで大胆になるとは… まあ水泳部に所属しているとのことなので、あまり水着に抵抗が無いのも納得でしょう。
  5. エピソード8、大人グループの酒盛りシーン。ここに錦がいなくてよかったぜ() 途中までは真剣な話をしていたのに、そこは物語の運命力。挿絵のナスさんでご飯ry 清楚な女性の見せるあられもない姿には文字通り目を見張るものがあります。あそこで逃げ帰るユウトは何やってんだか…(なおマリィルートを望む僕は安堵した模様) ところで翌朝ナスさんと思いっきり噛み合わない会話をしていましたが大丈夫でしょうか。
  6. エピソード9、サービスシーンというには少し語弊がありますが、屋上で乃ノ香ちゃんと日の出を眺めるシーン。前述の通り、彼女がイラストレーターを目指すことをユウトに伝えたシーンでもあり、山場でもあるシーンです。不思議ですよね、物語の山場を見るとそれまでの展開がすべてそこへと収束されていくような錯覚に陥ります。210ページに「いつも可愛らしい乃ノ香だが、今は綺麗だと感じた」との記述がありますが、僕こういった表現が好きなんですよね。読み返すと今でも胸が熱くなります。

 「第一回!サービスシーンについて熱く語ろうの会!」これにて閉幕。ご清聴ありがとうございました。ではまた会う日まで。