叡智と探求の白メガネ

気まぐれで読んだ本・プレイしたゲーム・見たアニメなどの感想を呟いていく予定です。

「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。2」の感想

*この記事にはネタバレが含まれています。

 

 こんにちはこんばんは。待望の!水着ピサロさんが実装されました!残念ながら水着ククールさんはゲット出来ませんでしたが、ピサロに運を回したと考えましょう。ピサロさんはククールさんの反省を活かして前開けてるのがエライっすね。えっ、水着ミネアですか?そりゃもうめちゃくちゃエロイ(真顔)あの表情に魂を奪われた。CGのパレオからのぞく足だとか、カットイン毎に拝める表情がズルいですね。しかしもうすぐ第4弾がリリースされるというのに、第3弾を買わせるその商法。さすがスクエニ汚いぜ…第4弾についてはまた今度。

 

 さて、今回はスニーカー文庫より「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」の最新2巻の感想です。本作との出会いはちょっとした因縁がありまして… 事の発端は今年の2月、リアルがなかなかどうして立て込んだのが原因で、肺の病気を患い2,3週間ほど入院していました。そんな折、見かねたのか友人達が見舞いに来てくれました。…もうお分かりでしょう、その際に友人が手土産として持ってきてくれたのが今作の1巻です。これだけならイイハナシダナーで終わるのですが、まだあります。あろうことか、1巻をくれた際の彼らの言い分が「入院中でもひげ剃れよw」だったのです!そりゃまあ病院の中と言えど、身だしなみは大事かもしれません。やっぱ辛えわ(´;ω;`)とか思いながら不自由な体で読んだ1巻ですが、これが随分と面白かったんですよね()サンキューベンブロード!

 そんなこんなで読んだ今作ですが、前述の通りリアルに忙殺された身にとってはある意味ベストチョイスだったのかもしれません。温かくて、心に染みる話とある通り、1巻を読み終えた後は不思議な安心感に包まれたのを覚えています。そのおかげなのかは分かりませんが、手術も無事成功し、今ではすっかり元気な体に戻っています。友人らには感謝せねばなりませんね。

  そろそろ内容の方に行きましょうか。1巻では吉田さんと沙優の出会いから、2人の同居生活に至るまでの道筋が描かれていました。ストーリー的にもうまくまとまっており、単巻で完結した作品だと思いきや驚きの2巻目!そんな今巻では、沙優の過去・そしてこれからがテーマとして挙げられていました。

吉田さんとの同居生活にも慣れてきたころ、バイトを始めることにした沙優の前に、あさみという女子が現れます。その見た目とは裏腹に(この表現も失礼かもしれませんが)、バイトを始めたばかりの沙優に優しく接してくれる良き友人となってくれました。突然家に押しかけて来た際も、あくまで沙優がどのような人物なのか、そして一緒に暮らしているという男性(吉田さん)が、怪しい人かどうかを確かめに来たのだから優しい人間なのでしょう。

登場したばかりの頃から生い立ちを匂わせるような描写がありましたが、その正体は両親が政治家&弁護士というエリート家庭育ち!外から見たら憧れるような家柄ですが、本人からしたら複雑な感情もあったようです。ラストで少しだけ触れられていたので、次巻以降では、彼女についても深く掘り下げられるのが楽しみです。

 お次は本作のメインヒロイン、沙優。本編の開始以前、彼女は北海道から東京まで様々な人物のもとを渡り歩き、決して褒められた事ではない手段を用いて宿を得ていました。後半では、そんな時に出会った男性の一人・矢口が深く関わってきます。回想シーンからもうやばいオーラを出していましたが、実際に沙優やあさみと話す姿を見るとなおさらヤベー人でした。倫理観の欠如と言うよりも、多くの人にとっての「スタンダード」が理解できない人種のようです。恐らく生育環境に何かしらのイレギュラーがあったのでしょう。終盤の描写からも、決して改心した訳では無い事が示唆されているのが怖いですね。

このような事件もあり、沙優はこれからについてを考え始めました。事情があったとは言え、高校生にとっては遠い遠い旅をしてきた彼女。一人では考えることも無く、ただただ逃げ続けていた旅ですが、今はもう一人ではありません。過去との決着を付け、「普通」の生活を手に入れられるよう切に望んでいます。

 そうなってくると気になるのが吉田さんの今後ですよね。沙優がいることが当たり前になりつつある日常から、彼も彼なりに少しづつ未来を考えます。ラストの自分で味噌汁を作っているシーンなんかはグッとくるものがありました。また、彼を慕っている女性が散見されますが、彼が選び取る未来の中に映るのは一体誰の姿なのでしょうか?

今作はライトノベルの割に(?)現実よりの内容を描いているのが特徴でもあり、登場人物の在り方を簡単に、身近に感じることができます。そう感じられるということは、どのキャラクターにも感情移入がしやすいということであり、展開に共感できる部分が多くなるのだと思います。このような作品だからこそ、本編とは異なる”if”の世界を見てみたいとも思いました。

 しかしラノベ的に推しを決めるのならば三島が最近アツいです!ではまた会う日まで。