叡智と探求の白メガネ

気まぐれで読んだ本・プレイしたゲーム・見たアニメなどの感想を呟いていく予定です。

「五等分の花嫁 8巻」の感想

*この記事にはネタバレが含まれています。

 

 ウ↑~エスギ↓サ↑ーン?????(挨拶)  こんにちはこんばんわ。ライバルズでは、第6弾が始まって以来ブイブイ言わせていたレックストルネコ(リッカ)にナーフが来ました。1武器・枯れ草・ゆうれい(実は共通)をナーフし、ケダモンやブラバニ、トンブレロが据え置きということで。”レックス”トルネコは潰すが、ロトやエイトによる従来のミッドレンジトルネコは残す、という運営の意図が感じられますね。他にも、恒例となりつつあるナーフ後台頭すると思われるデッキにもメスが入り、構築の見直しが要求されています。目下の予想ではエイトピサロが覇権を握るんじゃないかと囁かれていますが、対抗馬であるじゃんけんミネアが怖いところです。僕は面白デッキを探したいですが、流石に反省したのかバフが無かったため悩ましい。床アリとか使いたいけどほのせんナーフがなあ…

 

 さて、今回はアニメの1話だけ見て入りドハマりした神の漫画、「五等分の花嫁」シリーズの最新8巻です。「アニメを見る→漫喫で既刊を読む→新刊を買う」という黄金ルートを辿っちまったぜ。いやマジでヤバイこのマンガ。革命が起きましたよ僕の中で。ラブコメオタクとしてうるさい僕がここまで入れ込んだのは1万年と2千年ぶり、こんなにのめり込んだラブコメは「神のみぞ知るセカイ」以来ですかね(世代がバレる)。あれを読んだ時からしばらく感じていなかった昂りにうち震えています。死ねない理由がまた一つ増えた。あっ、ちなみに神のみの推しは栞です対よろ。女神編とか文字通り神でしょ。...脱線しすぎる前に本編に行きましょう。

 

五等分の花嫁(8) (週刊少年マガジンコミックス)

五等分の花嫁(8) (週刊少年マガジンコミックス)

 

 まずはもちろんこれ。表紙の!二乃が!!か"わ"い"い"!!1111!!!1!!(完)

 ...いつぞやのブログでも書いた通り、僕の推しは二乃のまま変わっておりませぬ。アニメの方はもう佳境に入りつつありますが、2話までしか見てないんですよね~()録画はしているんですが、冷静によくよく見てみるとまあまあイカれたアニメなんですよねこれ。作画とか作画とか作画とか。それだけならまだ良かったんですが(良くはない)キャストがダメじゃった!二乃のなー!声優がなー!!竹達彩奈じゃなければなー!!!他のキャスト陣にはおおむね文句はないのですが、僕の推しに限って僕の苦手な声優が演じているとは何たる不運… 僕あの人の声がどーしても好きになれないんですよ。高坂〇乃とか〇原柚子、五〇琴里に高原歩〇などなど。…ダメだ思い出すだけで吐き気がする。となれば取る手段は一つ、原作を読めばいいんだ!俺が好きなのは二乃というキャラであって、二乃の声は俺が脳内で思い浮かべるモノが正しいんだよ!俺は自分の手で未来を切り開く!(個人の見解です)

 

~こっから本編ネタバレ アニメのみの方は要注意~

 

 キモオタっぷりを存分に発揮した所で内容に行きましょう。前回の7巻、二乃推しにとってはえげつない場面で終わったこともあり、悶え転がる日々が続いていたことでしょう。なのに風太郎の奴と来たら!こんな時までラノベ系難聴鈍感主人公アピールをすると言うのか貴様はァ!彼女がどれだけの勇気を振り絞って愛を告げたのか分かっているのか!ってブチ切れていたら2ページ後に無事死亡。いやいやそういう所ですよ貴女に惚れたのは。直前までの描写から一花がやべえ…なんて思ってたのをぶっ壊してくれました。思い出すだけでニヤけて表情筋がイカれる。章題が「攻略開始」とあるのもヤバいですね☆ キンタローくん=風太郎であったことに憤りを覚えていたのも束の間(いや6巻のエピソード的に即落ち感もありましたが)、風太郎へ対する心象は最初に比べるとかなーり前進していたこともあり彼女の中で決心が付いたのでしょう。姉妹の中でも意志が強い方なこともあり、風太郎への気持ちを自覚してからは誰よりも早い告白となった次第と。ほんと7巻の最後と今巻の最初を繋げて読むことが出来てラッキーだったわ… 二連続で二乃の告白に揺さぶられたことは果たして幸か不幸か。

 

 続いて今回のメインコンテンツ、温泉旅行編と参りますか。これまた凄かったですね、なんちゃって推理モノの体からなされる姉妹と風太郎の関係の進展。もちろんキャッキャウフフの温泉シーンも見逃せない!(謎の説明口調)

 二乃に告白された影響(試験で満点を取れなかった事もある)で、姉妹と距離を置き勉強漬けの日々を送る風太郎。やっぱランド行きてーな!w って事で買い物先で三玖とバッタリ。この時の会話ですが、恐らくですよ?風太郎は三玖の言うことを真に受けていたと思いますが、三玖の方は風太郎の嘘を看破していたのではないでしょうか。そうであればこの後の行動も納得がいくというものでしょう。風太郎のような男でも異性を意識することはあるんだと分かったため、彼女の中でも自信が付き旅館での偽五月騒動に繋がったハズです。てか三玖も三玖でなかなかに好意を行動で示しているのですが、それすら無反応な風太郎は仏か何かなのか。

 んでいざ旅行が始まってから驚かされたのが、二乃の「フータロー」呼びですよ!(口を開けば二乃ばかり)学年末試験後の告白以来の再開ですが、彼女の心は変わらず、むしろ適度に日が空いたことで熟成が進んだんです!他の姉妹ですか?それぞれ自分の事で悩んでて大変ですね~ってところでしょうか(雑)中野パパは相変わらず敵意むき出しだし。旅館へ到着したところで、先程五月さんからコールを受けていたこともあり、彼女との密会に臨む風太郎。ところがそんな五月から家庭教師を辞めるよう促されビックリ。さて、この偽五月の正体ですがいやーまさか三玖だったとはガッハッハッ!w 作者も意地が悪いんですよ、途中まで完全に一花ですよ~みたいな雰囲気だったじゃないっすか。まさか山登りの最中に足を怪我していたなんて想像もつかないわ!足の怪我とは言ったけど腿ではなくて足首でしたよってか?じゃあ最初っから伏線をはっておけ~!…旅行へ行くきっかけとなったスーパーでの出来事から、三玖も風太郎との関係を進めようと思って動いたのでしょう。彼も人並みに動揺することを知り、教師と生徒という間柄では学力こそ最たる注目の集め方だと思い込んでいた。しかし、旅行も終わる寸前という所で五月の姿ながらも正体を見破られた、いや本当の自分を見つけてもらえた事で考えを改めます。即ち勉強だけでなく、自身の魅力に気づいてもらえるよう努力をすることも必要なのだと。いや~こうして改めて文字にしてみると、三玖って女はなかなかにヒロイン力が高いように見えますが、なんか腹立つわw 媚び売りすぎてるうえにやることがまどろっこしいし。お前らはこういうのが好きなんでしょ?っていう作者の考えがひしひしと伝わってきてムカつくわ~w(自主規制)ところでなんで三玖は旅行初日に五月と風太郎が密会するのを知っていたんですかね?

 疲れてきたのでキャラごとに行きマシュ。まずはもちろん二乃。表紙を飾っているだけあり、表立って(表層的とも言う)の大活躍でしたね!(なんなら核心に触れていたとも言い難い)先にも述べた告白のシーンがもうグッテスト(グッドの最上級)ですが、旅行編が始まってからも彼女の暴走は止まらない。「フータロー」呼びで悶えていたら、急に温泉に入ってきて爆発した。いやアレはズルっしょ。伊達に五つ子のお色気枠(本当か?)を張っているわけではない、と唸らされた。自信と羞恥の混ぜ合わせになったような表情、仕草に視線を奪われ僕の体は石になりましたとさ。かチンコちんね!byメドゥーサ 風太郎が混浴に入るところを目撃し、彼の後を追うように温泉に入ってきた二乃ですがなんと大胆なことか。一花との恋愛相談では、二乃がどのようにして風太郎に惹かれて行ったかが語られましたが、ここが少し惜しい。この手の会話というのは、えてして意中の相手とすることによって効果が増し、正ヒロインへの道を確かなものとすると相場が決まっています。…いや待てよ?二乃というキャラに限っては風太郎とのカップリングが好きなのではなく、彼女個人の魅力に惚れたパターンなのでメインヒロインになってもらっては困るのでは?うん、そう考えると二乃には負けヒロインムーブをとって頂くのが喜ばしい。あと二乃の「私が拒絶していたのは彼の役割であって彼個人ではなかったことを」という台詞が好き。彼女の本質はこの一言に集約されていると思います。五つ子たちの中で唯一彼を嫌っていた二乃が、どうしてあれほどまでに嫌悪の情をあらわにしていたのか。それを紐解けば、おのずと彼女の姉妹愛が理解できます。こういう所で二乃というキャラに惚れたんですよ。…やっぱ風太郎いらなくね? んで一花がバックれたことにより風太郎との逢瀬も叶わず(風太郎も風太郎で爺さんにくっついていたため、そもそも二乃が待っていたことに気付いてなかったと言える)、自分の他に2人のライバルがいることが明らかになったとさ。四葉と五月も頑張れ。

 四葉。秒で変装を看破され悩みも風太郎の介入無しに解決するもので、「今回の出オチ枠か…」とか思ってたら最後の最後で頑張りました!えらい!他人の感情に敏感な彼女は、一花が駄目になってしまう前に支えとなってくれたのです。窮屈な一花をそれとなく解放してあげ、二乃が本懐を遂げる邪魔をしてくれましたちくしょうめが! いやいい子なのは分かるんですがね… でも8ページで他の姉妹からテスト対策のお礼にケーキを少しずつシェアしてもらっている時の四葉が可愛かったし104ページの中野パパとタイマンはってるくだりもすこ。「そろそろお腹がすきました~」(迫真)

 五月。ヤッホー!彼女は四葉の影に隠れてはいるものの、まあまあ天然というか実直に過ぎる性格をしている、というのが伝わってくる巻でした。三玖の想いに気づいた時の描写から、五月は風太郎への気持ちを自覚していないorそもそもノーチャン 彼女は今回裏方での活躍が多かったためにハイライトと言うべき場面も無かったですが。頑張れ五月さん。強いて言えば風太郎と密会feet.風呂場がサービスシーンと言えなくもなくも… まあ二乃に全てもってかれましたがねガッハッハッ!でも、真面目に考えると風太郎の結婚相手は五月さんなんじゃないかと思っています。何故と問われると詰まりますが、五等分の花嫁という漫画の展開的に、って感じでしょうか。作者に嫌われてるんじゃないかともとれる描写も、正ヒロインであるがゆえにあえて、と考えられなくもない。まー全部僕の妄想なんですがね。

 一花。今回の戦犯。結局彼女の悩みとは、二乃が風太郎に告白していたのを覗き見していた(してしまった)ことに起因するドキドキ♡恋のお悩み相談!?でありはーもう何言ってんだか。この女ネガティブが過ぎるんだ。どっちつかずなままではいたずらに不快感を買うだけだ。君はもう少し正面から当たることを覚えた方がいい。変わらない日常というのはあり得ない。三玖のような方向性なら分からなくもないが、お姉さんポジを使った演出というのは僕ら読者にしか効かないものだ。真に彼のことを考えるならば…って僕は誰に物をを言っているんでしょうね。 でも彼女の悩みはくだらない、と片づけるのは少々ナンセンス。今回の旅行編ではほんの少しばかり彼女のことを見直しました。今までは五つ子の長女たれと言わんばかりに自分を抑え、それと相反する風太郎くんへの気持ちにやきもきするようなキャラでした。そういう所が嫌いだったんですけどね! それがどうでしょう、四葉のナイスアシストによってようやく、少しは「我慢をしない」ことを覚えてくれました。曰く、彼女らが母親と暮らしていたころは幾分か直情的な性格だったらしいですが、その日常が失われてから今のような性格になったと。いやあ泣かせる話じゃないですかHAHAHA でもこうして考えてみると、姉妹の抱える悩み、というか問題というのは根本的に同じなのかもしれません。五年前から五つ子ちゃんたちが今のような容姿、性格に近づいていったそうですが、全員が昔を忘れられていない。いさかいの無く心地良かった時が、彼女らを結ぶ楔であったとはなんと皮肉なことでしょう。しかしながら。過去を忘れて、今を受け入れ、未来へ歩くことは、本当に幸せなことなのか。過去を大事にし続け、共に今を歩むことの何がいけないのだろうか。…なーんて事言ってると中野パパみたいになっちゃいますね。

 

 最後にストーリー的なのについてひとつ。この作品は五つ子のうちの1人との結婚を控えた風太郎が、彼女らとの出会いを回想するといった形をとっていますが、風太郎の五つ子に対する興味があまりにも無いせいで謎もそれなりにあります。今巻ラストにて、爺さんの娘、すなわち五つ子の母親の名前が語られました。その名は零奈。そう、期末試験のゴタゴタの最中に現れた少女が口にした名前でもあります。彼女は本当に風太郎が過去京都で出会った少女と同一人物なのか、その真偽は未だ明かされていません。仮に同一人物だったとしても、どうして零奈という故人の名前を知っているのか、はたまた五つ子との関係はどのようなものなのか。う~む分からんw 4月に出る新刊が待ち遠しいですね!(なおあと一月の模様)

 推しがメインヒロインになることが幸せだとは限らない?ではまた会う日まで。