叡智と探求の白メガネ

気まぐれで読んだ本・プレイしたゲーム・見たアニメなどの感想を呟いていく予定です。

「夏色の君へ」の感想

※この記事にはネタバレが含まれています

 

 こんにちはこんばんは。ミラクルアリーナとかいうヤバイデッキが台頭しています。稽古相手が第3段きってのopカードであるのは自明でしたが、それを最大限活かすデッキがこのデッキである気がします。稽古スロースはどうにかしてほしい。まあ僕も使っていますがねガハハry 月末のナーフでは十中八九稽古相手が下方でしょう。

 

 さて、今回はTwitter上で有名な(この表現も時代の移り変わりを感じる…)にいち先生の単行本2作目です。今作は、発売記念に秋葉原とらのあなでミニ個展が開かれていたためそこで購入しました。もとから先生のファンで、コミケでもよく新刊を買いに行っているため、この個展は小規模ながらも楽しめた記憶があります。実は前作である「彼女の季節」はまだ持っていないんですけどね… 

夏色の君へ 少女アラカルト2 (KITORA)

夏色の君へ 少女アラカルト2 (KITORA)

 

 にいち先生の作品と言えば、独特の爽やか&ビターな世界観が特徴的です。萌えを前面に押し出したように見えて、メッセージ性のあるストーリーも多くあります(少々穿った意見でしょうか?)。柔らかさを感じられる絵柄もそんな世界を助長させているといえるでしょう。また、この作品の表紙には特殊な加工がされています。「空気」の質感とでも言うのでしょうか。言葉にはしづらいのですが、見た目にはとても鮮やかに映るのでぜひ現物を手に取ってみてください。(ステマ)

 

  宣伝も終えたところで内容の方ですが、今作はいわゆるオムニバス形式の作品となっています。ストーリーごとに深い関わりがあるわけでもなく、各話ごとに楽しめるスタイル。その中でも僕の琴線に触れたのが「太陽に髪が透けるたび」。昔Twitterでこの作品を見た時に、あまりの感動から心を奪われたのを覚えています。もう、なんて言えばいいのでしょうか。人間本当に心が動かされると言葉が出なくなるものなんですね。初めて読んだときはそれほどの衝撃を受けたのを覚えています。「普通」でないという理由だけで、自分の髪の色を変えさせられる気分とはいかなものでしょうか。そりゃあ僕みたいなフィクション大好きオタクからすれば金髪なんてあこがれの存在ですが、エライ人にはなぜわからないのでしょうか…常識にとらわれず、他人を尊重することが難しいことがよく分かりました。

 それと実はこのお話、C93で作者が同人誌として一度本を出しているんですよね。しかも、その際の本にはアナザー&アフターストーリーがついてくるというオマケ付き!僕はそのとき、やっぱりリアルがつっかえていてコミケ自体に行けなかったのです。今でも買わなかったことを後悔している…(なお通販には目が向かなかった模様)持っている人が羨ましいです。…見直してみると一つの話しか触れてませんが、他の話も魅力的でしたよ!「10年が解く日に」も好み!10年間あの手紙を開けるのを我慢していたのかと想像すると悶える~(〓 ̄(∵エ∵) ̄〓)ゞゴロゴロ

 

 大人の恋愛(ただし創作に限る)もいいですよね。それではまた会う日まで。